【雲 4 POSTPONEMENT 引き延ばすこと】

2011年05月01日02:08  写真あり

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雲 4 POSTPONEMENT 引き延ばすこと

この絵の女性は非現実的な、
切り抜いた雲がいっぱい出ている
灰色の風景のなかで生きています。

窓枠を通して、彼女は色彩と光と
活気を見ることができますし、
その枠を通り抜けて行きたいとも
思っているのですが——

それは彼女の着ている服に虹色が
現われていることからもわかります——

でも、どうしてもそうすることができません。

彼女の心のなかにはまだ、
「もし、こんなことになったら?」という
動きが多すぎるのです。

明日は、明日は、と延ばしていたのでは
なにもできないとよく言われますが、
そんなことをいくら言われても、
私たちのほんどは、その真実を忘れようとしがちです。

事実、ものごとを引き延ばして得られる唯一の結果は、
未完成で「行き詰まっている」という、
鈍く憂欝な、今日の感じでしかありません。

あなたの今の動きを妨げている心の迷いを
すべて脇に置きさえすれば、安堵と広がりが感じられ、
なぜ自分はこんなに長い間待っていたのか
不思議に思うでしょう。



引き延ばすことは、たんにばかげている。

明日になったところで、あなたはまた
決心しなければならなくなるのだ。

そうであれば、なぜ今日ではだめなのかね?

それに、明日になったら今日よりも
自分は賢くなっていると思うかね?

明日の方が今日よりも活き活きしていると思うかね?

今日よりも明日の方が若くなっている、
より新鮮になっていると思うのかね?

明日の方が、あなたは年をとっている。
あなたの勇気はなくなっている。

明日の方が、あなたは経験を積み、
もっとずる賢くなっている。

明日の方が、死はより近づいている——

あなたは迷い始め、もっと怖くなるだろう。

けっして明日に引き延ばしてはいけない。
それに、誰にわかるかね?

明日は来るかもしれないし、
来ないかもしれない。

もし決めなければならないのなら、
まさに今、決めなければならない。

歯医者のフォーゲル先生は、
かわいい娘の診察を終えて、
「ベースマンさん」と口を開いた。

「どうも、親知らずを抜かなければならないようですな!」

「わあ、どうしよう!」と娘は驚いたように言った。

「わたし、ほんとうは子どもが欲しいの!」

「そうですか」とフォーゲル先生は言う。

「どちらかに決めてくださいよ、椅子の調節がありますからね」

決めるがいい。永遠に引き延ばしてばかりいてはいけない。



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