【虹 ナイト SLOWING DOWN スローイングダウン】
2011年05月01日04:03
虹

虹 ナイト SLOWING DOWN スローイングダウン
虹の騎士(ナイト)は、まさにこの亀のように、
どこに行こうとも、私たちはわが家とともに
あることを思い出させてくれます。
急ぐ必要はありませんし、ほかのどこかに
隠れ家を探す必要もありません。
感情の水の深みに入っていくときですら、
私たちはみずから満ち足り、
執着から自由であることができるのです。
あなたには今、これまで自分やほかの人たちに
抱いていた期待をすべて手放し、
これまでずっと抱いてきたに違いない
すべての幻想の責任を取る用意ができています。
まさに今、自分とは誰なのかという
その豊かさの内にひと休みすること以外、
なにもする必要はありません。
たとえ欲望や期待や夢が色あせて消えていっても、
その方がずっといいのです。
それらが消えていくことによって、静けさ、
そして、そこにあるものを受け容れるという、
新しい質のための場所 がつくられます。
そして、あなたは以前にはとても
できなかったようなやり方で、
この進展を迎え入れることができます。
スピードを落とす(スローイング・ダウン) と
いうことの質、休息し、
自分はすでにわが家にいることを認めるという、
その質を余すところなく味わいましょう。
瞑想は一種の薬——
それを用いるのはしばらくの間だけだ。
一度その質を学んだら、
とくに決まった瞑想をする必要はない。
瞑想があなたの生全体に広まっている。
「禅を歩く、禅を坐る」
そうだとしたら、その質とはなんだろう?
見守りながら、油断せず、楽しく、
どんな動機もなく、中心に定まり、
愛にあふれて、流れながら、人は歩く。
そして、この歩くこととは、ゆったりと散歩することだ。
愛にあふれ、油断せずに、見守りながら、人は坐る。
どんな動機もなく——
とくになにかのために坐っているのではなく、
なにもせずにただ坐っていることが
いかに素晴らしいか、
どれほどくつろぐものか、
どれほど安らぎに満ちたものか、
それを楽しみながら……。
長く歩いたあと、一本の木の下に坐ると、
そよ風が吹いてきて涼ませてくれる。
瞬間ごとに、人は自分自身と楽 に
くつろいでいなければならない——
もっと良くしようと したりせずに、
なにかを修めようとしたりせずに、
なにかを練習したりせずに。
「禅を歩く、禅を坐る。
話していても、黙っていても、動いていても、
動かずにいても、本質はくつろいでいる」
「本質はくつろいでいる」——それがキーワードだ。
「本質はくつろいでいる」——それが鍵となる声明だ。
自分のしていることをなんでもするがいい。
だが、もっとも深い核では、くつろぎ、
クールで、穏やかで、中心に定まっているがいい。